旅の知識

富良野・美瑛に残るアイヌ語|アイヌについて知ろう!

北海道の先住民族「アイヌ」
つかっていたことば「アイヌ語」

北海道の地名には、
アイヌ語に由来しているものが数多くあります。

富良野ふらの美瑛びえいもその一つ。

今回は、富良野・美瑛地域に残る、
アイヌ語が語源になった地名と
その本来の意味についてご紹介します!

アイヌ民族とは?

「アイヌ民族」とは、
東北地方北部、北海道、樺太、千島列島に
暮らしていた先住民族のことです。

「アイヌ」とは「人間」を意味することばであり、
アイヌ民族は、自分たちのことを「アイヌ」、
アイヌが住む土地のことを
「アイヌモシリ(人間の住む大地)」と呼びました。

アイヌには文字がなく、歴史的資料が残されていないため
詳しい歴史に関してはわかっていないことも多いのですが
縄文時代頃から存在していたとされています。

独自の文化を持ち、芸術や言語、宗教観など
口承で伝えられてきました。

しかしながら、侵略や迫害などの歴史的背景や
和人が持ち込んだ伝染病によって、
アイヌ民族の人口は減っていきました。

エゾリスくん
エゾリスくん
「和人」とは、当時、アイヌ民族と区別するために使われていた、日本人の自称だよ!

現在では、アイヌ民族の血を引く方は多くいますが
アイヌの純血はいないという見方が強いとされています。

富良野・美瑛に残る「アイヌ語」

「アイヌ語」は「消滅危機言語」の一つ。
ユネスコにより、消滅の危機に瀕する言語
分類されています。

現在ではアイヌ語を母国語とする人は、
極めて少ないか、ほとんどいないとされていますが
北海道の地名には多くのアイヌ語が残されていますので
ご紹介します!

富良野/フラノ

「富良野/フラノ」

  • アイヌ語 「フラ・ヌ・イ(hura-nu-i)」
  • 意味 「臭・を持つ・所」

「フラhura」は「臭い」という意味。
十勝岳は活火山であるため、流れ出る川は硫黄臭く、
このことから、「臭いところ」を意味する「フラヌイ」
が変化して、「フラノ」と呼ばれるようになりました。

エゾリスくん
エゾリスくん
漢字の「富良野」は当て字だけど、農作が盛んな富良野にぴったりのいい漢字だよね!

美瑛/ビエイ

「美瑛/ビエイ」

  • アイヌ語 「ピイェ(piye)」
  • 意味 「油・脂ぎっている」

美瑛川に十勝岳からの硫黄が溶け込んで
濁っている様子から「ピイェ」、
転じて「ビエイ」と呼ばれるようになりました。

エゾリスくん
エゾリスくん
風景が美しい美瑛のイメージとはかけ離れた語源だね!素敵な当て字でよかったよね!

「アイヌ語」由来の北海道の地名

富良野・美瑛エリア意外にも、
北海道ではアイヌ語に由来する地名が多くあります。
代表的なものをご紹介します!

札幌/サッポロ

「札幌/サッポロ」

  • アイヌ語 「サッ・ポロ・ペツ(sat-poro-pet)」
  • 意味 「乾いた・大きな・川」

北海道の大都市「札幌」もアイヌ語が語源です。
札幌市内を流れる豊平川をこう呼んだことに
由来しています。

小樽/オタル

「小樽/オタル」

  • アイヌ語 「オタ・オル・ナイ」
  • 意味 「砂浜の・中の・川」

小樽と札幌の境界を流れる星置川の下流にある
小樽内川を指していたとされています。

知床/シレトコ


出典:知床斜里町観光協会

「知床/シレトコ」

  • アイヌ語 「シリ・エトク(sir・etok)」
  • 意味 「大地の・先っぽ」

北海道の地形を見れば納得です。

実はあのことばも「アイヌ語」だった!

現在、私たちが当たり前につかっている
ことばの中にも、アイヌ語が語源になっている
ものがいくつかあります!

「ラッコ」

アイヌ語 「ラッコ(rakko)」
意味 「ラッコ」

「トナカイ」

アイヌ語 「トゥナッカイ(tunakkay)」
意味 「トナカイ」

「ししゃも」

アイヌ語 「シュシャム(susam)」
意味 「susu(柳)+ham(葉)」

エゾリスくん
エゾリスくん
普通につかっている日本語の中にも、アイヌ語が語源になっているものがあったんだ!知らなかった!

まとめ

「富良野」や「美瑛」の語源になった
アイヌ語の意味を知ると、
「臭いところ」や「脂ぎった川」など、
現在の美しいイメージとは違っていて、
おもしろいですよね!

漢字は当て字ですが、
漢字の持つ意味やイメージの方が、
今の富良野・美瑛に合っている気がしますね!

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